デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

電流の収支は常に±0

キルヒホッフの第1法則とは、別名電流則と呼ばれるものです。この内容は、「任意の点に対して、流入する電流の総和と流出する電流の総和は等しい」と言うものです。第二種電気工事士の筆記試験では、この法則の定義を覚えておく必要はないかと思いますが、よ…

木造建築物には金属系は使えない

配線図問題(問31〜50)の中には、図面の中で使用されない工具や機器を答える問題があります。この時、重要になるのは図面から多くの情報を読み取る力になります。また、配線図問題の最初のページには、図面の条件が書いてあります。ここもしっかり読んで理解…

写真(鑑別?)問題の攻略法その4

写真問題は特徴をしっかり覚えていれば非常に簡単ですが、中には紛らわしいものもあります。しっかりと写真を見れば大丈夫ですが、中には早とちりして間違ったものを選ぶ場合があります。今回は、紛らわしいものをいくつか紹介しますので、参考にして下さい。

コンセント記号の原則

配線図記号は、筆記試験の後半にある図面問題や、実技試験の単線図で使われるだけではありません。実際には、筆記試験の前半部分(1〜30)でも地味に出てきます。そこで、今回は配線図記号の原則について解説をしたいと思います。

写真(鑑別?)問題の攻略法その3

第二種電気工事士の筆記試験では、必ず写真を使った鑑別問題があります。特に問1から問30までに出題されるものは、そもそも写真に答えが書いてあったり(参照:写真(鑑別?)問題の攻略法その2 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、形状が特徴的だっ…

写真(鑑別?)問題の攻略法その2

以前(写真(鑑別?)問題の攻略法 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、で写真問題は特徴を覚えましょうという話をしました。 今回は、特徴がはっきりしているものを中心に解説をしたいと思います。

回路の力率計算は抵抗のみ

以前(デルタ結線の問題:2019年度上期問5 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、コイルは電力を消費しないと解説しましたが、実を言うと力率計算でもコイルは使われることはありません。実際は、コイルは電流の位相を90°遅らせるわけですが、第二種…

写真(鑑別?)問題の攻略法

第二種電気工事士の筆記試験では、結構な量の写真問題が出題されます。機器や工具、スイッチやコンセントなどなど、おおよそ電気工事に最低限必要だと思われるものを、名前と用途合わせて覚える必要があります。 今回は、この膨大(?)な量がある写真問題の攻…

デルタ結線の問題:2019年度上期問5

今回はデルタ結線の計算問題を解説します。ちなみに、スター結線の計算問題が出題された場合、デルタ結線の計算問題は出題されない傾向にあります。 また、インピーダンスの計算をする場合もありますが、数字の組み合わせは「8」と「6」の組み合わせと、「12…

スター結線の問題:2019年度下期問5

前回(三相回路:デルタ結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、前々回(三相回路:スター結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)と三相回路の電圧と電流について解説をしましたが、今回は具体的な問題の解き方を解説しま…

三相回路:デルタ結線の計算

三相交流回路のもう一つ、デルタ結線の計算について解説をします。デルタ結線とは、三角形に接続している回路のことです。計算自体はスター結線(三相回路:スター結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)と比べてあまり違いませんが、混同し…

三相回路:スター結線の計算

三相回路の結線方式(接続方式?)には、スター結線とデルタ結線があります。第二種電気工事士試験ではどちらとも計算問題で出題されますが、複素数やベクトルを用いて計算するような複雑なものは出題されません。出題される内容としては、 線間電圧及び相電圧…

電気工事士でなくてもできる作業6選

第二種電気工事士は、一般用電気工作物の工事が可能になる資格です。しかし、建物を建てるときに行う電気工事の中には、軽微な作業として電気工事士資格がなくてもできる作業があります。正確にはその作業は電気工事ではないような気がしますが、よく出題さ…

力率を改善すると電流は減る

以前、「位相がズレると効率が悪い - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室」で位相がズレると力率(効率)が悪くなる的なことを解説しました。今回はその理由について、少しだけ詳しく解説をします。 位相やらベクトルやらが出てきますが、難しい事はあ…

直接埋設は2パターン

電線を地面に埋めて配線をすることを地中埋設配線といいますが、この場合はケーブルのみ使用できます。地中埋設には「直接埋設」「暗きょ式」「管路式」がありますが、第二種電気工事士で出題されるのは直接埋設です。他の2方式についてはかなりの大規模工…

配線用遮断器とコンセントの関係

配線用遮断器(ブレーカー)には、必ず定格電流があります。第二種電気工事士筆記試験でよく出題される定格電流は、20Aと30Aです。 また、コンセントについては100V15Aまたは20A、200V15Aまたは20Aです。 そして、よく出題される形式が、配線用遮断器とコンセ…

位相がズレると効率が悪い

電気の交流では、位相というものを考えなければいけません。位相をすごく簡単にいうと、基準に対してどれだけズレているか、と言えます。このズレが大きければ大きいほど、回路全体の効率が悪いということになります。ちなみに、電気の世界では効率のことを…

技能試験公表問題No.13の複線図

長かった(?)公表問題の複線図解説も今回でラストのNo.13です。この問題は特に新しい要素があるわけではなく、どちらかと言うとNo.3(技能試験公表問題No.3の複線図 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)の派生系と言う感じだと思います。No.3のタイ…

技能試験公表問題No.12の複線図

今回は技能試験公表問題No.12の解説をします。この問題は、全13題中唯一PF管が出題される問題です。 公表問題No.12 PF管がある以外はとてもオーソドックスな回路となっていますので、油断しなければ大丈夫です。では、解説に入ります。

技能試験公表問題No.11の複線図

今回は、公表問題13題中唯一のねじなし金属管(E19)を使用する公表問題No.11を解説します。と言っても、単線図を複線図にする時には特に関係ありませんが…。 公表問題No.11 この回路については、金属管工事をする以外は特に新しいことはありません。しかし、…

技能試験公表問題No.10の複線図

今回は公表問題No.10を解説します。この問題は、作業量としては最小なのでとても簡単に見えますが、パイロットランプ(PL)がついています。今回はNo.2(技能試験公表問題No.2の複線図 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)の常時点灯と違って「同時点…

技能試験公表問題No.9の複線図

今回は公表問題No.9の複線図を解説します。…気がつけばもうNo.9です。これを入れてあと5題です。 公表問題No.9 この問題は、接地極付接地端子付コンセント(EET)がついているのが特徴です。ただ、これ他ついているからと言って何か特別なことをするわけではな…

技能試験公表問題No.8の複線図

今回は、個人的に一番面倒臭い公表問題No.8です。何が面倒かと言うと、アウトレットボックスのを使う上にその中の接続がゴチャゴチャになりがちです。ゴムブッシングにケーブルを3本通す箇所もあり、その箇所のゴムブッシングがよく外れる…と練習中のいい思…

技能試験公表問題No.7の複線図

今回は公表問題No.7です。この問題は、技能試験で唯一4路スイッチが出題される問題です。ただ、回路的には難しくありませんので、基本さえしっかり押さえていれば大丈夫です。 公表問題No.7 4路スイッチは必ず3路スイッチとセットで使われます。なので、「技…

技能試験公表問題No.6の複線図

技能試験公表問題No.6は3路スイッチが登場します。3路スイッチが出題されるのは、この問題と次の公表問題No.7のみです。なお、No.7は4路スイッチとセットになった回路です。では、No.6を見てみましょう。 公表問題No.6 輪作りについては、今まであったランプ…

技能試験公表問題No.5の複線図

今回は公表問題のNo.5です。 公表問題No.5 この問題も、100V用の配線用遮断器と200V用の漏電遮断器に分かれています。ただし、本試験ではNo.4同様に端子台を代替えで使用します。また、200V側回路において20A250V用の接地極付きコンセントが登場しますが、接…

3路スイッチと4路スイッチ

前回までに(技能試験公表問題No.4の複線図 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)技能試験の公表問題No.4まで解説しました。今回はNo.5を解説しようかと思ったのですが、そろそろ難敵である3路スイッチ(No.6)と4路スイッチ(No.7)が登場します。技能試…

技能試験公表問題No.4の複線図

今回は技能試験公表問題No.4の複線図を解説します。この問題は、配線用遮断器(B)と漏電遮断器(BE)がありますが、本試験では5端子の端子台で代用されます。また、漏電遮断器側に接続されているランプレセプタクルは電源表示灯なので、常時点灯となります。 公…

技能試験公表問題No.3の複線図

今回は、公表問題No.3の複線図を解説したいと思います。 公表問題No.3 この回路は簡単ですが、「タイムスイッチ」が入っているのが特徴です。技能試験では、本物のタイムスイッチはコストが掛かるからだと思いますが使われません。その代わり、端子台を使い…

技能試験公表問題No.2の複線図

今日は技能試験公表問題No.2の複線図を、デンキペンギンなりに解説します。 公表問題No.2 今回は、パイロットランプが入ります。問題中に特記事項として、パイロットランプは「常時点灯」となっていますが、これの接続方法が何パターンかあります。今回は、…