第二種電気工事士の学科試験では、時々ですが地中電線路の施設について出題されることがあります。今回は、学科試験で出題される直接埋設方式について解説していきます。
まず、地中電線路の施設については、電技解釈第120条に定義されています。この中で第二種電気工事士学科試験で出題されるものは限られますが、まず覚えておいてもらいたいことが、電線にはケーブルを使用することです。この点を出題されるケースは少ないと思いますが、電験三種等を受験する場合は覚えておかなければなりません。
地中電線路は、暗きょ式、管路式、直接埋設式のいずれかで施設する必要がありますが、暗きょ式や管路式はどちらかというと送電線路で用いられるので、第二種電気工事士の学科試験ではまず出題されないでしょう。なので、今回は直接埋設式に絞って解説します。
まず埋設深さですが、簡単にまとめると以下のようになります。
- 車両その他重量物の圧力を受ける恐れのある場合は1.2m以上
- その他の場所は0.6m(60cm)以上
この2つを覚えておけば、高い確率で正解することができると思います。しかし、近年の学科試験は難化傾向にあるので、次のことも覚えておいて損はないと思います。
- 地中電線を、堅牢なトラフその他防護物に収めること。
- 低圧または高圧の地中電線を、車両その他重量物の圧力を受ける恐れのない場所に施設する場合は、地中電線の上部を堅牢な板またはといで覆うこと。
この点を押さえておけば、第二種電気工事士学科試験で出題されても得点することができると思います。
第二種電気工事士学科試験では、計算問題よりも実務により近い電技解釈の問題が多数出題されます。過去問を学習してその正解の内容を覚えるだけでなく、その根拠となる電技解釈についても目を通してもらえたらと思います。
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