電気の基礎理論
意外と出題される抵抗や抵抗率を表した式を選ばせる問題について、テクニックを紹介しています。 何かのご参考になれば幸いです。 youtu.be
第二種電気工事士筆記試験には、結構な頻度で電流計と電圧計、電力計の接続方法を当問題が出題されています。パターンとしては一つしか今のところ確認していませんが、意外とこの問題に引っかかる方も多いように聞いています。 今回は、この3つの計測機器の…
キルヒホッフの第1法則とは、別名電流則と呼ばれるものです。この内容は、「任意の点に対して、流入する電流の総和と流出する電流の総和は等しい」と言うものです。第二種電気工事士の筆記試験では、この法則の定義を覚えておく必要はないかと思いますが、よ…
以前(デルタ結線の問題:2019年度上期問5 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、コイルは電力を消費しないと解説しましたが、実を言うと力率計算でもコイルは使われることはありません。実際は、コイルは電流の位相を90°遅らせるわけですが、第二種…
前回(三相回路:デルタ結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、前々回(三相回路:スター結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)と三相回路の電圧と電流について解説をしましたが、今回は具体的な問題の解き方を解説しま…
三相交流回路のもう一つ、デルタ結線の計算について解説をします。デルタ結線とは、三角形に接続している回路のことです。計算自体はスター結線(三相回路:スター結線の計算 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)と比べてあまり違いませんが、混同し…
三相回路の結線方式(接続方式?)には、スター結線とデルタ結線があります。第二種電気工事士試験ではどちらとも計算問題で出題されますが、複素数やベクトルを用いて計算するような複雑なものは出題されません。出題される内容としては、 線間電圧及び相電圧…
以前、「位相がズレると効率が悪い - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室」で位相がズレると力率(効率)が悪くなる的なことを解説しました。今回はその理由について、少しだけ詳しく解説をします。 位相やらベクトルやらが出てきますが、難しい事はあ…
電気の交流では、位相というものを考えなければいけません。位相をすごく簡単にいうと、基準に対してどれだけズレているか、と言えます。このズレが大きければ大きいほど、回路全体の効率が悪いということになります。ちなみに、電気の世界では効率のことを…
三相誘導電動機(モーターの親玉)の問題もよく出題されますが、この問題はいたって簡単です。計算問題も出題されますが、公式さえ覚えていれば簡単に解けます。その覚えておいて欲しい公式が次のやつです。 同期速度(回転速度)
第二種電気工事士の筆記試験は、電卓の持ち込みが不可能です。なので、全て手計算をする必要がありますが、ほとんどの計算問題が暗算でできたり、切りの良い数値になっています。これは、インピーダンスの計算も同様です。 インピーダンスとは、とても簡単に…
電気工事士の試験なのに、何故か水の温度上昇に必要な電力量を求める問題がよく出題されます。最近、電気温水器が多いからでしょうか?直近では、令和元年度(2019年度)上期の問3で出題されています。 「電熱器により、60kgの水の温度を20K上昇させるのに必要…
電力関係の問題で、時々出題されるのが 「図のような三相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗値が0.15Ω、線電流が10Aの時、この電線路の電力損失[W]は。」 回路図 電力損失って何?ってなるかもしれませんが、電力のことです。なの
熱量は電力量と同じであると、以前 電力と電力量と熱量の密接な関係 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室 で説明しました。今回は令和元年度(2019年度)下期問3を使って、熱量の計算を解説したいと思います。
第二種電気工事士の筆記試験には、電力や電力量(消費電力)、熱量を計算する問題が時々出題されます。場合によっては計算が面倒ではありますが、公式自体は簡単でほかの問題にも応用が利きますので、覚えておいて損はないと思います。 まずは、電力の公式です…
第二種電気工事士の過去問を見ていると、かなりの頻度で「抵抗値が最も近い同材質の銅導線は」と言う問題が出題されています。この問題は、公式などを覚えておく必要がなく、暗記だけでなんとかなる問題です。ここで暗記した内容は、ほぼ毎回出題される問題(…
第二種電気工事士の過去問を見てみると、結構な頻度で合成抵抗以外の抵抗の問題が出題されます。電線の抵抗値が同じものを選べ、Aの電線はBの電線の何倍の抵抗があるか、電線の抵抗を求める公式はどれか、などの問題です。 今回は、抵抗の公式について解説し…
皆さんもご存知だと思いますが、電線に使われる銅にも電気抵抗が存在します。電気抵抗が0Ωの物質は、超電導状態でなければ存在しません(超伝導の条件は物質によって異なりますが、原則絶対零度下では超伝導になります、確か)。 この時、(電線の)抵抗について…
オームの法則と合成抵抗の公式を使って、実際に出題された問題を解いてみます。今回は、平成26年度下期の問2を例に解説していきます。一見すると複雑そうな回路に見えますが、一つずつ手順を追うと、とても簡単な計算で解けますので、安心して下さい。 平成2…
直列接続の合成抵抗、並列接続の合成抵抗と解説しましたが、今回は直列・並列が混在した回路について解説します。 計算の手順は、直列と並列のどちらが優勢(メイン)かが判断基準になります。どうやって見分けるのかと言うと、野生の感です。 …ウソです。ただ…
並列接続の合成抵抗は、よく言われる「和分の積」です。簡単に言うと、掛け算の結果をたし算の結果で割れば良い、と言うことです。 しかし、第二種電気工事士の試験では、ある程度この公式を使わずに解ける問題が頻出されています。その方法については後ほど…
オームの法則と同じぐらい、電気工事士試験で大切なのが合成抵抗の計算です。 合成抵抗を求める問題はかなりの頻度で出題されますが、基本をしっかり押さえていれば得点源になります。何回かに分けて説明しますので、自分のペースで取り組んでください。 今…
「オームの法則」とは、電気の基本中の基本になる理論です。基本的には、「電圧」「電流」「抵抗」の関係を表した法則です。 公式はそれぞれ 電圧V=抵抗R×電流I[V] 抵抗R=電圧V/電流I[A] 電流I=電圧V/抵抗R[Ω] となります。3つも公式が出てきますが、…