技能試験公表問題No.6は3路スイッチが登場します。3路スイッチが出題されるのは、この問題と次の公表問題No.7のみです。なお、No.7は4路スイッチとセットになった回路です。では、No.6を見てみましょう。
輪作りについては、今まであったランプレセプタクルがなくなって、露出型コンセントになっています。若干向寸法が違いますので、気を付けて下さい。
では、複線図に描き直していきましょう。
3路スイッチは「0」「1」「3」の端子があり、0には電源からの黒線または機器が接続されます。しかしながら、最初に描くのは電源からの白線です。これは鉄則なので、必ず電源からの白線から描いて下さい。
複線図を解説してもう6回目なので、特記事項はありません。詳しくは「複線図を描くための3つの基本 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室」を参考にして下さい。
では、電源からの黒線及び3路スイッチの0端子を接続します。
この時、3路スイッチのどちらが電源で、どちらが機器かの判断基準はどうなっているのか?と言いますと、電源に近い方の3路スイッチが電源に、機器に近い方の3路スイッチが機器に接続されます。
これは、電線の数は最小限にしなければならないと言う規則に則って配線をしなければならないためです。試しに、遠い方に接続すると言う逆のことをするとどうなるか…想像にお任せします。
そして、残りの端子をそれぞれ接続します。
この時、3は3に接続し、1は1に接続します。あべこべに接続しないでください。なお、図ではわかりやすく色を変えていますが、本試験では白線は固定ですが3路スイッチにつながっている残りの2本は黒と赤はどちらでも構いません。統一しておいた方が分かりやすいですが…。
では、色を書き加えて完成です。
青字になっているところは、色の指定は特にない部分です。なお、機器側の3路スイッチについては電線の色に指定はないのですが、一応、機器につながる0端子を黒にしておいた方が無難かと思います。
公表問題No.6については、3路スイッチの接続方法の基本的な回路です。筆記の配線図に入る前に、この問題でしっかり基礎を押さえて置きましょう。