デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

技能試験公表問題No.8の複線図

今回は、個人的に一番面倒臭い公表問題No.8です。何が面倒かと言うと、アウトレットボックスのを使う上にその中の接続がゴチャゴチャになりがちです。ゴムブッシングにケーブルを3本通す箇所もあり、その箇所のゴムブッシングがよく外れる…と練習中のいい思い出がありません。

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公表問題No.8

では、そんなNo.8を複線図化していきます。

 

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配置図

いつもの部品配置図です。リモコンリレーは端子台で代替えされます。ちなみに、このリモコンリレーには特に極性がありませんので、どちら側に電源の黒線を入れても問題は一応ありません。

では、いつも通り電源からの白線を各機器に接続します。

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電源からの白線を接続

前回(技能試験公表問題No.7の複線図 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)で書き忘れていましたが、アウトレットボックスはあらかじめ使用する箇所の穴を開けられた状態で支給されます。そのため、複線図で描く線も穴の箇所に合わせて描く方が後々混乱を招かないで済みます。線の形が歪になるかもしれませんが、この点を意識して描きましょう。ちなみに、本試験で支給されたアウトレットボックスに自分で穴を開けると一発不合格です。

では、電源からの黒線を接続します。

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電源からの黒線

今回はリモコンリレーにのみ入ります。ここで気をつけて欲しいのは、これは例年出題されているパターンの「VVF3本」タイプです。通常であれば、電線数を減らすために電源からの黒線を1本入れ、残りは渡り線で接続しますが、この問題については毎回VVF3本指定で出題されます。しかし、渡り線を使うことによって「VVF2本」タイプにもすることができます。昨年までは出題されていませんが、これからも出題されないという保証はないので、2本タイプも描けるようになっておきましょう。当ブログでも、全13題を解説し終えたら紹介しようと思います。

では、各スイッチ(リモコンリレー)からそれぞれの機器へ接続します。

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リモコンリレーから各機器へ接続

青色の部分は、黒だとゴチャゴチャになるので色をつけた次第です。特に深い意味はありません。1箇所の穴から6本の電線(VVFケーブル3本)が出ます。本試験では、それぞれのケーブルに記号を書くことをお勧めします。

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完成図

上の図が線の色を書き加えた完成図です。赤丸で囲っている部分が、特にゴムブッシングが抜けやすい箇所ですので、本試験で出題されたときは念入りに確認して下さい。

このNo.8について言えば、接続点がゴチャゴチャになるだけで特殊なことをするわけではないので、落ち着いて取り組んでください。