デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

技能試験公表問題No.4の複線図

今回は技能試験公表問題No.4の複線図を解説します。この問題は、配線用遮断器(B)と漏電遮断器(BE)がありますが、本試験では5端子の端子台で代用されます。また、漏電遮断器側に接続されているランプレセプタクルは電源表示灯なので、常時点灯となります。

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公表問題No.4

では、いつも通り配置図を描きましょう。

 

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配置図

まず、配線用遮断器はN端子とL端子があります。問題文中に「N端子に白線を接続すること」的な指示がありますので、その通りにしましょう。また、漏電遮断器はT端子、S端子、R端子の3端子になりますが、Tには黒線Sには白線Rには赤線を接続するよう指示があります。やっぱり、問題文は最後までしっかり読みましょう

では、配線用遮断器側の回路から接続します。当然、電源からの白線から描きます。

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白線を接続

電源からの白線は、スイッチ以外の機器に接続するという鉄則でしたね。なので、上の図のようになります。では、続いて電源からの黒線を接続します。

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黒線を接続

電源からの黒線は、コンセントとスイッチに接続するという鉄則です。また、今回はスイッチとコンセントが連なっているので、スイッチからコンセントに黒の渡り線で繋ぎます。ちなみに、コンセントに電源からの黒線を入れて、その後渡り線でスイッチに入れるという逆のつなぎ方もあります。

そして、スイッチからその記号の機器に接続をします。

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配線用遮断器側完成

これで、配線用遮断器側の回路が完成しました。

では、次に漏電遮断器側の回路を接続します。ここの部分は、問題の指示通りに接続するので、大して難しい事はありません。

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モーターと接続

これに、常時点灯になるランプレセプタクルを接続します。白線にランプレセプタクルの白線を、黒線にランプレセプタクルの黒線を接続します。白線さえあっていれば、黒と赤どちらに接続しても理論上は大丈夫ですが、それが正解としてもらえるかは不明です。無難に言った方が良いかと思います。

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白に白、黒に黒で接続しておきましょう

最後に、線の色を書き加えて完成です。

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完成図

漏電遮断器側については、色を書き加えるまでは特に気を付ける事はありません。書き加える時に間違えないように気を付けて下さい。

複線図の鉄則については、「複線図を描くための3つの基本 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室」にまとめてありますので、ご参照ください。

公表問題については、何回も書いていますが基本的な回路ばかりです。筆記試験で出題される配線図問題の予行練習にもなるので、しっかり取り組んでください。