デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

位相がズレると効率が悪い

電気の交流では、位相というものを考えなければいけません。位相をすごく簡単にいうと、基準に対してどれだけズレているか、と言えます。このズレが大きければ大きいほど、回路全体の効率が悪いということになります。ちなみに、電気の世界では効率のことを力率(りきりつ)と言います。力率が良い=効率が良い、力率が悪い=効率が悪い、というふうになります。

今回は位相の話は置いておいて、第二種電気工事士でよく出題される

力率の良い機器、悪い機器

を紹介します。

 まず、力率の良い機器の共通点を紹介します。それは、

抵抗のみで構成されていること

です。なぜかというと、抵抗は位相に何も影響を及ぼさないからです。詳しい話はまた後日ということで。

抵抗のみで構成されている主なものを以下にまとめます。

など、構造が単純で発熱する機器が該当します。なお、発熱する機器はゴムコードしか使えませんので、覚えておきましょう。

では次に、力率の悪い機器の共通点を紹介します。それは、

モーターや制御回路等が入っている機器

です。なぜかというと、モーターや制御回路の中身が位相に対して影響を与えるからです。詳しい話はry

では、具体的な機器を紹介します。

など、中にモーター類が入っているものが中心です。なお、意外と思われるかもしれませんが、市販のLED電球は力率は悪い(白熱電球比)です(LED照明の意外な事実 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)。中に色々と制御回路が入っているためですが、そもそものLEDの動作電流が非常に低いのと、白熱電球に比べて発光効率が良いうえに長寿命なため、ECOの代名詞となっています。デンキペンギンの家では、6年もののLED照明がいまだに現役です。

LED電球については引っ掛け問題みたいな形で出題されるため、力率以外は良いと覚えておきましょう。

今回は力率の良い機器と悪い機器について出題傾向に合わせたつもりで解説しましたが、位相についてはあまり触れていません。位相についても、出題傾向に合わせていずれ解説をしたいと思います。