並列接続の合成抵抗は、よく言われる「和分の積」です。簡単に言うと、掛け算の結果をたし算の結果で割れば良い、と言うことです。
しかし、第二種電気工事士の試験では、ある程度この公式を使わずに解ける問題が頻出されています。その方法については後ほど記述します。
並列接続の時は、電圧はどちらの抵抗にも同じ値が加わり、電流はそれぞれの経路で別れます。これを分流と言います。詳しい計算とかは、図を見てもらえればと思います。
横道にそれますが、何故、並列接続の場合は加わる電圧が同じなのか?についてザックリ説明します。
RPG(F○シリーズなど)を例に考えてみます。同じ攻撃魔法で、単体にした場合と全体にした場合、ダメージ量が違いますよね?でも、消費するMPは一緒です。ターゲット1名に対して使った場合を1とした場合、ターゲットを2名にすると大体0.5、4名にすると大体0.25になると思います。でも、消費するMPは、ターゲットが増えようが減ろうが同じですよね。
今回はMPを電圧、ダメージ量を電流と考えて話をしましたが、要はそう言うものだと思って下さい。
で、実際の計算をして「和分の積」を導いたのが下の図になります。
…面倒臭いので、数式の一番下の部分だけ覚えて下さい。
最後に、この「和分の積」を使わなくても良いケースを説明します。それは、「並列に接続された抵抗の値が同じ」だった場合です。この時は、どちらかの抵抗値(どっちも一緒ですが…)を半分にすれば良いのです。
例えば、R1=R2=6Ωで並列接続されていた場合、合成抵抗は6Ωの半分である3Ωになる、と言うことです。このことを覚えていれば、合成抵抗を求める問題は相当楽に解けるようになります。なので、合成抵抗の問題を嫌がらず、なるべく解くようにして下さい。