デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

電力損失と電力は計算が一緒

電力関係の問題で、時々出題されるのが

「図のような三相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗値が0.15Ω、線電流が10Aの時、この電線路の電力損失[W]は。」

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回路図

電力損失って何?ってなるかもしれませんが、電力のことです。なの

 

で、通常の電力の公式である、

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で対応できます。しかも、この手の問題で一番上の公式以外、使うことはほとんどありません。なので、

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電力損失はこれで計算

で計算します。Rがrになっていますが、関係ありませんrは基本的に内部抵抗や電線自体の抵抗を表す記号です。

では、これに当てはめて計算をすると、

0.15×10^2=15W

となります。ここで、選択肢の中から「15W」を選んではいけません!出題者の罠です。

注目して欲しいのは、線が3本あると言うことです。

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気を付けよう

問題文には「この電線路の」電力損失はと書いてあり、どこにも「1線当たりの」電力損失は、とは書いていません。なので、求めた電力の値を3本分ということで3倍する必要があります。なので、正解は

15W×3=45W

になります。

第二種電気工事士試験に限らず、資格試験の問題文はよく読む必要があり、さらにその意図を理解する必要があります。デンキペンギンのように、早とちりして間違った選択肢を選ばないようにして下さい。

 

…本試験の時はちゃんと問題文を読みましたよ、最後まで…。