第二種電気工事士の過去問を見てみると、結構な頻度で合成抵抗以外の抵抗の問題が出題されます。電線の抵抗値が同じものを選べ、Aの電線はBの電線の何倍の抵抗があるか、電線の抵抗を求める公式はどれか、などの問題です。
今回は、抵抗の公式について解説します。
まず、公式を紹介する前に、次の量記号(公式で使うアルファベットのこと)を覚えてください。
R:抵抗
r:半径
D:直径
L:(導体の)長さ
ρ:抵抗率
上記のことを踏まえて、まずは基本の公式です。
抵抗は、断面積(円の面積)が大きければ小さくなり、長くなれば大きくなるということを表しています。ですが、第二種電気工事士の試験では、この形で出てくることはありません。よく出てくるのは、
です。この公式を覚えていれば、解ける問題の幅がかなり広がります。
さらに、この中で特に覚えておいてほしいことは、
・2乗がつくのはDのみ
・Dは必ず分母(下側)
の2点です。この2つを同時に満たしていれば、正解が導けるという問題が過去に何回も出題されています。第二種電気工事士の問題が、過去問の焼き直しが多いということを踏まえれば、覚えておいて損はないかと思います。
この公式を使って解ける問題も、随時解説していきたいと思います。