直列接続の合成抵抗、並列接続の合成抵抗と解説しましたが、今回は直列・並列が混在した回路について解説します。
計算の手順は、直列と並列のどちらが優勢(メイン)かが判断基準になります。どうやって見分けるのかと言うと、野生の感です。
…ウソです。ただ、デンキペンギンは第二種電気工事士の問題については、本能で計算していました。ゴメンナサイ。
では、判断基準を簡単に説明します。
上の図のように、並列接続の部分の合成抵抗を計算したら、直列接続になるような回路は直列接続が優勢です。
この場合、合成抵抗の計算は、並列接続部分の合成抵抗を求め、それと直列に接続された抵抗を足して求める、と言う感じになります。
また、計算については上記の通りになります。V2については並列接続なので、R2I2でもR3I3でも求められます。なお、V=V1+V2より
V1=V-V2またはV2=V-V1
でも求めることができます。また、電流も同様のことが言えます。実は、こっちの式の方が使い勝手が良かったりします。
では、次は並列接続が優勢(メイン)の回路です。
上の図のように、直列接続の部分の合成抵抗を計算したら、並列接続になるような回路は並列接続が優勢です。
この場合の計算手順は、最初に直列接続の部分の合成抵抗を計算し、それと並列接続された抵抗との和分の積をします。ただ足してはダメです。並列接続なので。
各計算については、以下の通りです。
Iについては、I=I1+I2より、
I1=I-I2またはI2=I-I1
でも求められます。電圧も同様です。合成抵抗のところや、I2のところが一見面倒臭そうですが、R2+R3の部分は、二つの抵抗を足した値を意味しています。文字式で書くからこうなるだけで、やることは簡単なたし算です。
今回は以上で終わりです。次は、実際に出題された問題を元に実践的な解説をしたいと思います。