デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

三相誘導電動機の問題は覚えるだけ

三相誘導電動機(モーターの親玉)の問題もよく出題されますが、この問題はいたって簡単です。計算問題も出題されますが、公式さえ覚えていれば簡単に解けます。その覚えておいて欲しい公式が次のやつです。

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同期速度(回転速度)

 単純に同期速度(回転速度または回転数)を求める問題も出題されますが、周波数が増減すると同期速度はどうなるか、という問題も出題されます。その時も、この公式を思い出して下さい。

分子(上側)に周波数があるということは、周波数が増加すると回転数が増加し、減少すると回転数も減少するという事がわかります。分母(下側)の極数については、周波数とは逆になります。

なお、計算問題で出題される周波数は50Hz60Hzが大半です。なぜかって?日本の発電機は50Hzと60Hzしかないからです。なお、極数は46が大半です。

この三相誘導電動機、回転方向を変える方法を問う問題も出題されます。これはとても簡単です。普通のモーター(ミニ○駆のやマ○チモーター)の回転方向を変える方法を思い出して下さい。配線を2本入れ替えれば、モーターの正転・逆転を切り替えられましたね。三相誘導電動機も同様に、3本(三相だから3本あります)のいずれか2本を入れ替えればOKです。

あと、モーター全般に言える事ですが、始動(動かし始め)の時に電流がたくさん流れます。これでは電気代がもったいないので、この電流を抑制するために

スターデルタ始動機

なるものを使って動かし始めます。この「スターデルタ」という言葉だけでもいいので、覚えておいて下さい。

あと、三相誘導電動機の問題でよく出題されるのが、低圧進相コンデンサを接続して力率を改善した、問題です。

この時低圧進相コンデンサは、

手元開閉器の負荷側に、電動機と並列に接続する

と、力率を改善できます。ここでは、「負荷側」と「並列」ということだけでもいいので、覚えておいて下さい。

三相誘導電動機関係の問題は、覚えるだけで簡単に解けるものばかりです。また、それぞれが関連しているので、紐付けて覚えると効果的です。単純な暗記だけではなく、こういった覚え方も試してみて下さい。