第二種電気工事士筆記試験には、結構な頻度で電流計と電圧計、電力計の接続方法を当問題が出題されています。パターンとしては一つしか今のところ確認していませんが、意外とこの問題に引っかかる方も多いように聞いています。
今回は、この3つの計測機器の接続方法について、理論に少しだけ則って解説をしたいと思います。なお、同様の内容の動画をUPしているので、よかったらご覧ください
では、一つずつ考えていきます。
最初は電流計です。
電流は回路に分岐点があると分流しますよね。なので、電流計は必ず電源と負荷の間に直列で接続する必要があります。回路図で言うと、次の通りです。
これなら、電流が分流しませんね。
次に、電圧計です。
電圧は、並列接続であればそれぞれの負荷にかかる値は同じです。ですが、負荷が直列接続だと、電圧降下が起きますよね。なので、電圧計は計測箇所に対して並列に接続します。回路図は以下の通りです。
これで、電圧計と負荷が並列接続になっているので、負荷に加わる電圧を測ることができます。
最後に電力計の接続方法です。
電力の公式を覚えていますか?
電力は、
電圧×電流
で求めましたね。と言うことは、電力を計測するには電圧と電流を測定する必要があるのでは?という推測が成り立ちます。
実際、接続するときの回路図はその通りの接続です。以下に、その回路図を載せておきます。
画像は、ほぼ第二種電気工事士筆記試験に出題される形です。よく出題されるのは、これを鏡写しにしたものです。電力計が見事に直並列接続になっているのがわかりますよね?
この問題は、パターンは正しい接続方法を選ばせるものしか今のところ出題されていません。極端な言い方をすれば、この形を覚えておけば必ず正解できますが、折角ですのでちゃんと理論に則って覚えてみませんか?