デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

直列の合成抵抗と電圧降下

オームの法則と同じぐらい、電気工事士試験で大切なのが合成抵抗の計算です。

合成抵抗を求める問題はかなりの頻度で出題されますが、基本をしっかり押さえていれば得点源になります。何回かに分けて説明しますので、自分のペースで取り組んでください。

 

今回は直列接続の合成抵抗と、電圧降下の計算です。

ぶっちゃけ言います。

直列接続の合成抵抗は、抵抗の値をそのまま足すだけです。

以上です。

…何故そうなるのか?と言うのは、解説画像を見て下さい。

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直列接続の合成抵抗と電圧降下

 

電圧降下について、さらっと説明します。

オームの法則によると、電圧は「抵抗×電流」でした。

簡単に言うと、抵抗がある度に電圧の計算をしなければならない、と言うことを意味しています。これが電圧降下だと思って下さい(本当は違います)。

ただし、これはあくまで直列接続の場合です。図を見てもらえばわかりますが、電流はどこでも同じ値です。つまり、「電圧は抵抗ごとに違うが、電流は常に一定」であると言えます。これが直列接続の特徴となります。

あと、直流回路では、全電圧Vは各電圧降下の総和と等しくなります。もし増えたり減ったりしたら、計算ミスです。地球の物理法則を無視しないようにしましょう。

下の画像に、合成抵抗を求めたあとの回路とそれを使った計算式を載せていますので、参考にして下さい。

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等価回路

今回はここまでです。

とりあえず、直列接続の合成抵抗はとにかく抵抗値を足すだけ、電圧降下は抵抗ごとにオームの法則で求める、と言うのを徹底してもらえれば良いかと思います。