デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

絶縁抵抗値は受電点を見に行く

第二種電気工事士筆記試験では、絶縁抵抗値を答えさせる問題が数パターンあります。

具体的には、一般問題(問1〜30)で出題されるもの(電路の対地電圧と絶縁抵抗値、絶縁抵抗の測定方法)と、配線図問題(問31〜50)で出題されるもの(電路の絶縁抵抗値)があります。今回は、絶縁抵抗値と配線図問題で出題されるパターンの解答方法を紹介します。

まず、絶縁抵抗値ですが、以下の3通りがあります。

対地電圧150V以下0.1MΩ以上

対地電圧300V以下(150Vを超えて)0.2MΩ以上

対地電圧300Vを超える0.4MΩ以上

となっています。見て貰えばわかると思いますが、対地電圧150Vの0.1MΩを起点にしてそれぞれの絶縁抵抗値を見てみると以下の法則があることがわかります。

対地電圧300V以下→150V以下の絶縁抵抗値0.1MΩ×2=0.2MΩ

対地電圧300Vを超える→300V以下の絶縁抵抗値0.2MΩ×2=0.4MΩ

表にするとよくわかるのですが、前の値の2倍なんです。このことを覚えていれば、いちいち全てを覚える必要はありませんね。

では、配線図問題で出題されるパターンです。基本的に、配線図問題で出題される場合は、次の部の部分で判断します。

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絶縁抵抗値0.1MΩ確定

受電点の部分を見れば、一目瞭然なのです。上の図面の電路は、「単相3線式100/200V(1φ3W)」です。対地電圧は150Vとなり、絶縁抵抗値は0.1MΩ以上となります。

次は、絶縁抵抗値が0.2MΩのパターンです。

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絶縁抵抗値0.2MΩ確定

受電点をみるとわかりますが、「三相3線式200V(3φ3W)」の電路です。この場合、対地電圧は150Vを超えているので、絶縁抵抗値は0.2MΩ以上となります。配線図問題での出題は、このパターンが非常に多いので、必ず受電点とその電圧確認するようにしましょう。

絶縁抵抗値に関する問題ついては、一見すると覚える量が多そうですが、パターンがある程度決まっているので、あまり覚える必要はないと思います。その割には、必ずどれかのパターンが出題されるので、結構美味しい部分になります。

皆さんなりの覚え方や解き方を身につけて、確実に点を取れるようにしましょう。その一助になれば幸いです。