初めての方が実技試験の練習で結構迷うのが、ケーブルの切り寸法と被覆を剥く長さでは無いかと思います。長さが足りなかったら欠陥、被覆を剥かなすぎても欠陥などなど。
今回は、切り寸法と被覆を剥く長さの目安をまとめます。
なお、ほぼ同じ内容を次の動画(?)でも紹介していますので、よかったらご覧ください。
まず、ケーブルの切り寸法です。ちなみに、電源ケーブルとして使われるVVF2.0㎜(大抵は青色)やエコケーブル(公表問題1の電源ケーブルに使われる事が多い)2.0㎜、VVRは大抵は切りません(2020年度は切ったら終わります。剥くだけにしましょう)。
では、その他についてまとめますが、切り寸法は剥く長さによって変わりますので、最初に接続するものと剥く長さをまとめます。
ブレーカーと端子台については完全な目安ですが、大体この程度で大丈夫かと思います。なお、ランプレセプタクルと露出型コンセントは同じ輪作りになりますが、輪を接続するネジまでの距離が違うので、寸法が違うことに注意して下さい。
剥く長さの次は、これらを考慮した切り寸法になります。それは、大体次の通りです。
例えば、片方が引っ掛けシーリング、もう片方がリングスリーブに接続される場合、引っ掛けシーリングの+50㎜に加え、リングスリーブの+100㎜が入るので、+150㎜となります。問題に寸法が150㎜と書いてあった場合、
問題の寸法150㎜+引っ掛けシーリングの追加50㎜+リングスリーブの追加100㎜
=300㎜
が切り寸法となります。ケーブル類については、この分の寸法を含めてさらに若干の余裕が出るように支給されていますので、安心して下さい。ちなみに、最大の追加は、
埋め込みコンセント(またはスイッチ)+リングスリーブ(または差込コネクタ)+わたり線の+300㎜
です。問題の寸法が150㎜の場合、切り寸法は450㎜となります。
こういう計算が面倒だと思う方は、次の方法があります。
- わたり線が必要な場合は、最初にわたり線を100㎜確保
- 次にVVFの必要本数を確認し、その分だけ等分で切る(例えば、4本必要であれば4等分)
実技試験について言えば、長い分は全く問題ありません(150㎜のところが200㎜でも大丈夫)。短い分は、50%を超えていれば(2019年時点では)大丈夫です。なので、切り寸法を間違えた、と思っても諦めず最後まで組み立てましょう!
このブログでも、いずれ実技の手順などを解説したいと思います。