デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

電線同士の接続は抵抗を増やさないこと

電気工事をしていれば、必ず電線同士を接続する必要があります。第二種電気工事士の筆記試験では、4つの事柄を覚えておけば必ず正解できます。その4つ全てにおいて、電気的に関連付けられたものなのでとても覚えやすいと思います。

では、その4つを解説します。

  •  接続する際に、電線の電気抵抗を増やさないようにする。

以前(電力と電力量と熱量の密接な関係 - デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室)、抵抗に電流が流れると熱が発生するということを説明しましたが、電線の抵抗が増加するということは発熱量が増加するということです。その結果、被覆の劣化が早まったり、最悪発火します。なので、電線の抵抗を増やしてはいけません。

  • 接続する際に、電線の引っ張り強さを20%以上減らさないようにする。

引っ張り強さが減少するということは、そこから断線する恐れが高くなります。断線すると施設設備が使えなくなる上、そこから感電漏電の恐れがあるので、物理的強度を保つ必要があります。

  • 絶縁電線同士を接続するときは、接続機器を使って接続するか、ろう付け(半田付け)をする。

この部分は、先に出てきた2つの条件をクリアするためにあるようなものです。接続機器とは、リングスリーブ差込コネクタ、圧着端子などです。ねじ込み型コネクタもあります。なお、リングスリーブについては、接続点を絶縁テープ(ビニルテープ)でグルグル巻きにする必要があります。

  • 接続部分は、絶縁電線の絶縁物と同等以上に被覆する必要がある。

接続箇所の絶縁が不十分だった場合、漏電感電の原因となり、とても危険です。そのため、基本的には絶縁テープ(ビニルテープ)でグルグル巻きにします。巻き方については、またの機会に解説したいと思います。

以上の4つを覚えておけば、この手の問題は楽勝です。内容的にも、電気の常識的な感じかと思いますので、この機会にぜひ覚えて下さい。