デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

湿気と水気、コンクリートは大敵

漏電による感電や火災を防ぐために、接地は必ず必要になります。ちなみに、条件が揃えば人間は42Vで死んでしまいます。家の電圧は100V、場合によっては200Vの部分もあるため、感電すると当然命の危険があります。

第二種電気工事士で出題されるのは、4種類あるうちの一つ、

D種接地

です。これは、

低圧(300V以下)機器の金属架台及び金属外箱の接地

となります。

 D種接地は接地抵抗が100Ω以下で、接地線の太さは1.6mm以上です。ちなみに、接地抵抗は接地極を埋め込む土壌に大きく左右されます。

また、当該電気路に地絡電流を感知してから自動的に0.5秒以下で動作する遮断器を施設した場合は接地抵抗が500Ω以下となります。

このD種接地工事は省略することも可能です。この手の問題は頻出していますので、パターンを覚えましょう。

省略条件で、よく出題されるのは以下の通りです。

  • 対地電圧150V以下の機器を乾燥した場所に設置する。
  • 低圧用機器を木製床絶縁台などの絶縁性のある物の上で取り扱う場合(コンクリート床は除く)。
  • 乾燥した場所において、定格感度電流が 15mA以下、動作時間が0.1秒以下の漏電遮断器を施設した機器の場合。
  • 人が触れる恐れがない場所(高所など)に施設する場合

本当はまだありますが、過去の出題傾向からこれらがポイントになっています。そして、最大のポイントは、

  • 乾燥していること。
  • コンクリート床でないこと。
  • なんか高速高感度の遮断器があればOK。

です。省略できない条件を選ぶ問題が特に頻出されているように感じますが、上記2つのキーワードを覚えていればほぼ大丈夫です。裏を返せば、

  • 湿気や水気があったらダメ
  • コンクリートがあったらダメ
  • 遮断器付いてなかったらダメ。

省略条件は色々とありますが、筆記試験突破という観点からはこれで十分です。もし、実務に携わるようになれば、改めて詳しく覚えれば良いかと思います。

…本当はいけないけど。