デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

接地工事

第二種電気工事士筆記試験で毎回の如く出題される接地工事ですが、問題のバリエーション自体は意外と少ないです。

おそらく、第二種電気工事士の作業範囲で行う接地工事が、C種及びD種の2種類に限られるからではないかと思われます。

今回は、この2つの接地工事について説明します。

ちなみに、接地工事の種類とその概要を次の動画にまとめています。

【第二種電工基礎講座】接地工事 - YouTube

よくセットで出題される絶縁抵抗も含めた暗記方法はこちらです。

【第二種電工暗記法】絶縁抵抗値と接地抵抗値の覚え方 - YouTube

 

接地工事は、第二種電気工事士筆記試験では2種類、C種及びD種が出題され、特にD種接地工事が頻出します。ちなみに接地工事は4種類あり、他にもA種接地工事とB種接地工事があります。最近の問題では、A種接地工事の名前が誤った選択肢で出題されたことがありますが、こちらは高圧及び特別高圧の場合に行う接地工事なので、第二種電気工事士の作業範囲から外れています。

では、C種接地工事について説明します。

C種接地工事は、300Vを超える低圧の電気機器外箱等の接地をする際に行われる工事です。

その接地抵抗値は10Ω以下です。ちなみに、接地線は直径1.6mm以上の軟銅線を使います。時々、この接地線の太さを答える問題が出題されますので、気をつけて下さい。

次にD種接地工事です。

D種接地工事は、300V以下低圧電気機器外箱等の接地をする際に行われる接地工事です。他にも、高圧計機用変成器の2次側電路の接地をする際にも行われますが、ここの部分は今まで出題されたことはありません。

接地抵抗値は100Ω以下、接地線は直径1.6mm以上の軟銅線を使います。C種接地工事同様、接地線の太さを答える問題が出題されることがあります。

また、この2つの接地工事には緩和条件があり、以下の条件を満たせば接地抵抗値が500Ω以下になります。

「低圧電路において、地絡を生じた場合に0.5秒以内に当該電路を自動的に遮断する装置を施設する場合」

この条件を満たした漏電遮断器がついているかどうかは、問題文に後付けで記述されていたり、配線図問題(問31〜50)のページの一番最初に書いてあったりと、意外と見落としやすいところにあります。問題文は隅々まで目を通すようにしましょう。電験三種だと、これで相当やられます…。

接地工事については、頻出される割に出題パターンは多くないです。今回の内容を覚えていれば確実に得点に繋げられますので、面倒がらずに覚えて下さいね。