電柱から架空引込線を使って建物の引込線取り付け点に接続し、電気を供給します。当然、その取り付け点については規制があります。しかし、この引込線取り付け点(受電点)に関する問題は、過去の出題傾向を見てもほぼワンパターンです。
では、そのワンパターンの回答を紹介する前に、原則を紹介します。
基本的に引込線取り付け点は、
地上から垂直4m以上
で無ければなりません。ただし、次の場合はその限りではありません。
- 交通に支障がない場合
- 技術上やむを得ない場合
上記の場合は、垂直2.5m以上を確保すれば大丈夫です。
そして、ワンパターンの回答が、この2.5m以上です。一般的な家屋について、4m以上を確保するのは意外と難しいと思います。そのため、一般電気工作物の電気工事のみできる第二種電気工事士では、この2.5m以上の条件を知っておかなければならない、ということだと思います。
ちなみに、問題文はきちんと読んでください。大抵、この手の問題には、
「引込線は道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で交通に支障がないものとする」
という一文があります。これが、回答が2.5mであるという確固たる証です。
道路を横断する場合は5m以上、鉄道を横断する場合は5.5m必要です、念のため。
引込線の取り付け点については、問題も回答もワンパターンです。なので、しっかり覚えましょう。