デンキペンギンの第二種電気工事士対策教室

第二種電気工事士試験について、少しでも役に立つ情報を発信します。

配線用遮断器の遮断時間は、2倍かそうでないか

建物の電気回路を守っているのが配線用遮断器、いわゆるブレーカーです。大抵のご家庭は、キッチンで炊飯器と電子レンジを同時に使用したら落ちるのではないでしょうか?デンキペンギンの家は落ちます。

このとき、ちょっと冷静に考えてみて下さい。炊飯器と電子レンジを同時に使用しても、すぐには落ちないかと思います。少し持ち堪えた後、力尽きたかの如く落ちて停電するはずです。

実を言うと、ブレーカーには遮断時間が決まっており、第二種電気工事士の筆記試験にも結構な頻度で出題されます。では、この手の問題が出題された時の、簡単な解き方を紹介します。

 まずは、遮断時間を覚える必要がありますが、これは簡単です。

定格電流の1.25倍60分以内に遮断

定格電流の2倍2分以内に遮断

※定格電流30Aの配線用遮断器の場合

上記のように、1.25倍と2倍の2種類だけ覚えれば大丈夫です。なお、30Aを超えて50A以下の定格だった場合は以下の通りです。

定格電流の1.25倍60分以内に遮断

定格電流の2倍4分以内に遮断

と、2倍の時に4分になるだけです。

第二種電気工事士の筆記試験では、定格電流が30A以下の配線用遮断器で出題される傾向が非常に強いので、4分以内というのは頭の片隅に入れておく程度で良いかと思います。

また、1.25倍か2倍かを判断する方法は簡単です。出題されている定格電流を2倍して、これまた出題されている電流の値になるか否か、です。出題された値になれば2分ならなければ60分です。もし、30Aを超える定格の配線用遮断器であれば4分と、必ず2で割り切れる数ですので、それも併せて覚えておいてもらえればと思います。

第二種電気工事士の筆記試験は、その資格の性質上大容量の配線用遮断器は出題されない傾向にあります。まずは定格電流20Aと30Aをしっかり把握しておきましょう。