低圧屋内配線の施設場所は、大きく分けて次の3つです。
- 展開した場所:無条件で配線が見える場所
- 点検できる隠蔽場所:点検口などがあり、そこから配線をいじったりできる場所
- 点検できない隠蔽場所:それを壊さないと配線が見れない場所
で、これらの場所において、それぞれ以下の2つに分けられます。
- 乾燥した場所
- 水気や湿気のある場所
なので、施設場所は6通りほどあることになります。ちなみに、洗面所やキッチンは「水気のある場所」になります。
工事の種類は、
- ケーブル工事
- 金属管工事
- 合成樹脂管工事(CD管を除く)
- 二種金属製可とう電線管工事
- がいし引き工事
- 金属線ぴ工事
- 金属ダクト工事
- バスダクト工事
- フロアダクト工事
- ライティングダクト工事
と10種類あります。こんなに覚えきれない、という方。大丈夫です、当方も全部覚えていません!
なぜかというと、ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事(CD管を除く)、二種金属製可とう電線管工事以外は工事できる場所が非常に限られるので、実は筆記試験ではポイントを押さえていればうろ覚えでも大丈夫です。そのポイントは、
全ての場所で施工できるのは、
- ケーブル工事
- 金属管工事
- 合成樹脂管工事(CD管を除く)
- 二種金属製可とう電線管工事
の4つだけということです。この4つの工事方法に限って言えば、水気があろうが湿気があろうが乾燥していようが何処でもOKということです。
筆記試験では、大抵これ以外の工事に「水気」や「湿気」と言う言葉が入っていますので、まず誤った工事だという事がわかります。裏を返せば、この4つ以外の工事方法に「乾燥」という言葉があった場合は、正しい工事方法である可能性が出てきます。その場合は、点検できるか否かが重要になってきます。ちなみに、フロアダクトは普通に点検できる場所(展開した場所、点検できる隠蔽場所)には工事できません。だって床下だもん…。それ以外は、乾燥していて、かつ、点検できれば工事をする事ができます。
なので、基本は全ての場所でできる4つの工事を覚えておき、フロアダクトさえ気をつけていれば大丈夫だと言えます。
ただし、合成樹脂管のところにある「CD管」は別です。これは、コンクリートに直接埋め込んで使う物なので、普通では使えません。ちなみに、このCD管はオレンジ色をしていますので、見分けはつきます。
いろいろと覚える事が多いですが、いかに楽をして覚えるか?それぞれの覚え方があると思いますが、その一つとして活用してもらえたら幸いです。