第二種電気工事士の筆記試験では、問28〜30の3問で電気工事士法や電気事業法、電気設備技術基準などの法律に関する問題(直球)が出題されます。今回は、その中でも電気工事士法をピックアップしてみました。
まず、電気工事士法の目的です。これは、すごく簡単に言うと
「電気工事に従事する者の資格と義務」を定めて、電気工事の「欠陥による災害の防止」を図る法律
であると言えます。電気は見えないものであるが故に、工事をする人の知識や技術を国が担保する必要があるわけです。その辺は、自動車運転免許や危険物取扱者などと一緒の考え方かと。
次に、電気工事士の種類と工事範囲です。
このブログは「第二種電気工事士」対策ですが、電気工事士は「第一種」と「第二種」があります。当然、第一種の方が上位資格であり、工事できる範囲も広くなっています。しかし、取得するには試験に合格するのは当然として、実務経験が5年必要となります。つまり、下位資格である第二種を取得しなければ、第一種は最終的に取得することができないということになります(涙
第一種と第二種の工事範囲ですが、第一種は一般用電気工作物と自家用電気工作物(最大電力 500kW未満の需要設備)、簡易電気工事に従事できます。第二種は一般用電気工作物の工事にのみ従事できます。なんか、これだけ聞くとあまり工事ができそうにないように聞こえますが、実際には一般用電気工作物の方が多い(多分)です。
では、次に義務を今回は一つ。
それは電気工事士免許の携帯義務です。すごく簡単にいうと、電気工事をするときは免許証を肌身離さず持っていなさいということです。大切なものだから、事務所の机に保管しておいたり、金庫に入れっぱなしにしていてはいけません。この辺は、免許証が存在する資格全てに共通することかと思います。
今回は電気工事士法で比較的出題されることが多いものを取り上げましたが、次回も結構な頻度で出題されるものを解説したいと思います。